第46話 興奮冷めやらぬ タロウは魔物娘達で貸し切り状態の酒場の中で、テーブル席を埋める骸骨兵士20体をぼんやりと眺めながらお茶をすする。「 การแปล - 第46話 興奮冷めやらぬ タロウは魔物娘達で貸し切り状態の酒場の中で、テーブル席を埋める骸骨兵士20体をぼんやりと眺めながらお茶をすする。「 ไทย วิธีการพูด

第46話 興奮冷めやらぬ タロウは魔物娘達で貸し切り状態の酒場の中で、

第46話 興奮冷めやらぬ
タロウは魔物娘達で貸し切り状態の酒場の中で、テーブル席を埋める骸骨兵士20体をぼんやりと眺めながらお茶をすする。

「(さて……いきなりの大所帯となったけど、小屋を作るまで彼女達をどこに置いておけばいいのやら……。しばらくは我慢してもらって、外で待機させるという方法もあるけど、見た目が恐すぎるからレイデさんの酒場に客が寄りつかなくなりそうだしなー……)」

タロウはカウンターテーブルに肩肘をついて頬をのせる。

「(俺の借りている部屋に詰め込んだら、満員列車みたいになるのは確実だし。……ん? あれ? 確かに俺の借りている部屋では彼女達は収まりきらないけど、そういえば空き部屋が後「2つ」あったんだよな。金はたんまりとあるし、小屋ができるまでの一時しのぎなら充分いけるよな……)」

タロウは頭の上で電球を「ピコーン」と点けながらも小さくため息をつく。

「(しかし、こんな簡単な事に気がつかないとは、自分で思うよりも先の戦闘の興奮やらで思考の余裕が無くなっているみたいだな)」

タロウはタウンター内の厨房にいるレイデに声をかける。

「レイデさん。そういえば空き部屋があと2つあるんでしたよね」

タロウの質問にレイデも「あ」という表情を浮かべる。

「……そうだったわ! 2階の空き部屋があと2つあったわね。タロウさんの部屋には入りきれないけれど、空き部屋2つならば骸骨兵士達も入ると思うわ。ただ、床で寝ることにはなるでしょうけども」

「あー、それならお構いなく。小屋ができるまでは雨風さえしのげれば大丈夫ですから」

「そう? じゃあ、どうぞ遠慮無く使って。ちなみに今度こそお代は無しで結構だからね♪」

レイデがニコリと微笑みながら応えてくれる。

レイデの宿屋は3食付きで1泊1人で銅貨1枚。

骸骨兵士20体とデュラハン1体で合計は銅貨21枚。

つまりは1日あたり銀貨2枚と銅貨1枚が追加となる。

「(日本円で換算すれば1日約2万円の追加。10日で20万で1ヶ月なら60万……。やだ、大所帯恐い……。レイデさんの宿屋は格安で良質なんだけど、それでも大所帯となると、とんでもない値段になるな。やはり今後の事を考えると、金のかからない拠点が重要になるわけか。ま、現時点では金の方はたんまりあるから、小屋ができるまでの間なら払えない事もないんだけど、お互いの協力関係というバランスを考えるなら与えるばかりではレイデさんも肩身が狭いだろうし、ここは素直に甘えておくのも有りだな……)」

タロウはそう考えるとレイデに向かって照れ笑いと頭をかきながら、「あのー……それじゃ甘えても良いですかね?」と応える。

タロウの考えは正しかったのか、レイデは本当に嬉しそうに「ええ、もちろん!」と応えてくれる。

「もともと誰も借りてくれない部屋だし、そもそもはタロウさんには用心棒として無料で泊まってもらうつもりだったからね。どうぞ遠慮せず使って」

「それじゃ、遠慮無くお世話になります」

タロウはレイデにぺこりと小さく頭を下げてから、席を立ってテーブル席に座っているスケ子の側に行く。

「おい、スケ子。上にある空き部屋を2つ借りられたから小屋が出来るまでの間、お前達はそこを使ってくれ。まー、1部屋に10体ではちと狭いだろうが我慢してくれると助かる」

「(――え? 大将……俺達に部屋を与えて下さるんですか!?)」

スケ子がぐりんと勢いよく頭を動かしてタロウを見上げる。

スケ子の見た目は骸骨なのでタロウは表情を読み取る事はできないのだが、念話の感じからするにどうやら驚きつつも興奮しているようだった。

「さすがに外では色々と問題があるしな……。というか、お前達は今までどんな待遇だったんだよ」

「(待遇ですか? この見た目通り俺達は雨風には強いので、それを知っていた金髪の魔物使いは、俺達を囲いの柵だけがある外の待機場所に放り込んで野ざらしにしてましたね。ゴブリン共は生身があるせいか雨風に濡れると体調を崩すとかで小屋に住んでましたから、俺達はそれ以下ですよ。だから、部屋を与えてもらえるというのは俺達には何とも勿体ない事です)」

「そんな扱いだったのか。確かにその体だと風邪とかひかないもんな」

「(肉体のある生物は環境に体調が左右されるみたいですからね)」

「まーでも、野ざらしに強いとはいえ気分が良いものではないんだろ?」

「(ええ、外で皆でぼんやりと佇んでいると何だか虚しくはなりますね)」

「なるほど、確かにそれは虚しいな。そのうち小屋を作るつもりだから、しばらくは狭いだろうが宜しく頼む」

「(何を仰いますか大将! 俺達のような不死の魔物に対して食事と寝床まで頂けるなんて感謝しかありません! ただ、大将、俺達は食事も寝床も絶対に必要な種族ではありませんので、あまり無理はしないで下さいな)」

スケ子が心配そうに言うのでタロウは笑って応える。

「なんのなんの。その分、お前達にもちゃんと働いて稼いでもらうからさ」

「(はい! それならばお任せを! きちんと働かせて頂きますぜ大将!)」

「おう、期待しているぞ」

スケ子はタロウから骸骨兵士の仲間達へと視線を向けると念話を発する。

「(――皆、良く聞け! 俺達の大将が上に部屋を用意してくれたそうだ! しばらくの間、外ではなく部屋で休めるぞ!)」

スケ子の念話を聞いた骸骨兵士達は「(やったー!)」と念話を発しながら大喜びするのだった。

夕食の後、タロウはスケ子達を2階の空き部屋に案内する。

スケ子達は部屋に入るや修学旅行の学生の様に「やんややんや♪」と小躍りしているが、全員、念話なので見た目はとても静かだった。

「デュラ子もスケ子達と同じ部屋で休んでいてくれ」

「(はは! 了解しました)」

デュラ子はスケ子のいる方の部屋へと入り、スケ子達に「(良かったなお前達)」と優しく声をかける。

タロウはその様子を微笑みながら見た後、ドアを閉じてから自室へと戻るのだった。

「ふいー……」

タロウはため息を吐き捨てながらベッドに寝ころぶ。

「今日はお疲れ様でしたタロウ様」

メデ美がしずしずと近づきながらタロウの頑張りをねぎらってくれる。

メデ美の柔らかく微笑む顔を見た瞬間、タロウは先程の無様な戦いを思い出してしまう。

魔王ギリシュとの戦いではタロウの決断の鈍さによりメデ美を危険にさらしてしまうという失態をしており、タロウはその瞬間を思い出して胸が締めつけられる。

「(下手をすればメデ美を失っていたんだよな……)」

タロウはむくりと起き上がると目の前で佇んでいるメデ美の腹部に抱きつく。

「タ、タロウ様!? いかがなさいました!?」

「……今日は危険な目に合わせてすまなかった。これからはもっと頑張るからな」

「な、何を仰いますかタロウ様。我はタロウ様に命を捧げたのです。タロウ様の命令ならば、いついかなる時でも死んでみせまする」

「分かってる。分かっているけど、俺はお前達を失いたく無い。だからもっと頑張る」

タロウはメデ美の腹部に顔を埋めながら応える。

まるで駄々っ子のような仕草にメデ美は優しく微笑みながらタロウの頭を撫でる。

「はい……分かりました。どうかこれからも我らをお導き下さいませ。我らの愛しきタロウ様」

タロウはメデ美にしがみつきながらゆるゆると立ち上がると、胸の谷間をこえてメデ美と視線を合わせてそのまま唇に吸い付く。

「……ん。タロウ様……」

タロウはメデ美をベッドに押し倒すのだった。

タロウは息を荒げながらメデ美から離れると、ベッドの横で座りながら指をくわえているプス子に視線を向ける。

「タロ様ー……」

膝をもじもじと擦り合わせるプス子にタロウは覆い被さる。

「プス子、今日は本当に良くやった。お前のおかげでメデ美が無事だった。本当に偉いぞプス子」

「あ、あい! プス子頑張りました!」

タロウはプス子の唇を吸いながら大きな胸を揉みつつベッドに押し倒す。

「……ふぅ。さーてさて」

タロウの言葉で「ビク」と体を震わせる人間化しているあん子。

「さあ、おいであん子」

「は、はい」

「あん子。今日は良く頑張ったな。俺の命令通り見事な黒炎弾だったぞ」

「は、はい。恐かったですけど頑張りました!」

タロウはあん子の頭をなでなでしてあげるのだった。



魔物娘達が満足そうに眠り込んだ後、タロウは一人で悶々としていた。

「……おかしいな。やはり魔王ギリシュ戦の興奮が影響しているのかな」

タロウはふとテーブルを眺めると、テーブルの上には先程自分が置いた鉄獄のリベラに渡していない残りの金貨75枚が入った袋があった。

「…………」

タロウはテーブルに向かうと金の入った袋を掴み上げる。

そして部屋の窓を見る。

既に外は真夜中を過ぎ、夜空には満天の星空が煌めいている。

タロウは金の入った袋をテーブルにどさりと放り投げると、部屋を出て廊下を歩いて浴場に向かい、体を軽く洗い流してから自室に戻る。

再度、テーブルに向かいリベラに渡す予定の金貨の入った袋を掴み上げて、そのまま、すやすやと眠るプス子、メデ美、あん子を置いて部屋を出る。

タロウはデュラ子の居る部屋に行くと、ノックをしながらデュラ子の名を呼ぶ。

即座に部屋のドアを開けて姿を見せるデュラ子。

「すまん。寝てたか?」

タロウの声にデュラ子は落ち着いた感じで応える。

「(いえ、私達のような生身を持たない者は眠るという行為は必要とはしませんので。動かずに休んでいたという感じです)」

「そうか。それは好都合だな。少し頼みがあるんだが」

「(はい、何なりと)」

「俺は今から要塞都市の方へ外出するから、俺が戻ってくるまでこの宿の主人であるレイデさんと、他の魔物奴隷達を見守っていてほしい」

「(はは! お任せあれ)」

「危害を加える敵ならば容赦せず駆逐しろ。危険だと判断すれば俺と合流するために要塞都市の方へ逃げてこい」

「(了解しました。では、早速警備に入ります)」

デュラ子は部屋から出てくると階段方向に体の正面を向けて廊下で仁王立ちする。

「朝までには戻る」

「(はは! お気をつけて)」

タロウは階段を下りて、明かりの落ちた真っ暗な1階から玄関の扉の内鍵を開けて外に出る。

外に出たタロウは、宿泊客が自由に外に出るために渡されていた玄関用の鍵できちんと扉を閉めてから、真夜中の難民街を見渡す。

満天の星空の下、少し冷えた夜気がタロウの肺に満たされる。

タロウは味わうように吸い込んだ夜気をゆっくりと吐き出すと、人通りの無い難民街の中を要塞都市に向かって早足で歩いていくのだった。
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第46話 興奮冷めやらぬ タロウは魔物娘達で貸し切り状態の酒場の中で、テーブル席を埋める骸骨兵士20体をぼんやりと眺めながらお茶をすする。「(さて……いきなりの大所帯となったけど、小屋を作るまで彼女達をどこに置いておけばいいのやら……。しばらくは我慢してもらって、外で待機させるという方法もあるけど、見た目が恐すぎるからレイデさんの酒場に客が寄りつかなくなりそうだしなー……)」 タロウはカウンターテーブルに肩肘をついて頬をのせる。「(俺の借りている部屋に詰め込んだら、満員列車みたいになるのは確実だし。……ん? あれ? 確かに俺の借りている部屋では彼女達は収まりきらないけど、そういえば空き部屋が後「2つ」あったんだよな。金はたんまりとあるし、小屋ができるまでの一時しのぎなら充分いけるよな……)」 タロウは頭の上で電球を「ピコーン」と点けながらも小さくため息をつく。「(しかし、こんな簡単な事に気がつかないとは、自分で思うよりも先の戦闘の興奮やらで思考の余裕が無くなっているみたいだな)」 タロウはタウンター内の厨房にいるレイデに声をかける。「レイデさん。そういえば空き部屋があと2つあるんでしたよね」 タロウの質問にレイデも「あ」という表情を浮かべる。「……そうだったわ! 2階の空き部屋があと2つあったわね。タロウさんの部屋には入りきれないけれど、空き部屋2つならば骸骨兵士達も入ると思うわ。ただ、床で寝ることにはなるでしょうけども」「あー、それならお構いなく。小屋ができるまでは雨風さえしのげれば大丈夫ですから」「そう? じゃあ、どうぞ遠慮無く使って。ちなみに今度こそお代は無しで結構だからね♪」 レイデがニコリと微笑みながら応えてくれる。 レイデの宿屋は3食付きで1泊1人で銅貨1枚。 骸骨兵士20体とデュラハン1体で合計は銅貨21枚。 つまりは1日あたり銀貨2枚と銅貨1枚が追加となる。「(日本円で換算すれば1日約2万円の追加。10日で20万で1ヶ月なら60万……。やだ、大所帯恐い……。レイデさんの宿屋は格安で良質なんだけど、それでも大所帯となると、とんでもない値段になるな。やはり今後の事を考えると、金のかからない拠点が重要になるわけか。ま、現時点では金の方はたんまりあるから、小屋ができるまでの間なら払えない事もないんだけど、お互いの協力関係というバランスを考えるなら与えるばかりではレイデさんも肩身が狭いだろうし、ここは素直に甘えておくのも有りだな……)」 タロウはそう考えるとレイデに向かって照れ笑いと頭をかきながら、「あのー……それじゃ甘えても良いですかね?」と応える。 タロウの考えは正しかったのか、レイデは本当に嬉しそうに「ええ、もちろん!」と応えてくれる。「もともと誰も借りてくれない部屋だし、そもそもはタロウさんには用心棒として無料で泊まってもらうつもりだったからね。どうぞ遠慮せず使って」「それじゃ、遠慮無くお世話になります」 タロウはレイデにぺこりと小さく頭を下げてから、席を立ってテーブル席に座っているスケ子の側に行く。
「おい、スケ子。上にある空き部屋を2つ借りられたから小屋が出来るまでの間、お前達はそこを使ってくれ。まー、1部屋に10体ではちと狭いだろうが我慢してくれると助かる」

「(――え? 大将……俺達に部屋を与えて下さるんですか!?)」

スケ子がぐりんと勢いよく頭を動かしてタロウを見上げる。

スケ子の見た目は骸骨なのでタロウは表情を読み取る事はできないのだが、念話の感じからするにどうやら驚きつつも興奮しているようだった。

「さすがに外では色々と問題があるしな……。というか、お前達は今までどんな待遇だったんだよ」

「(待遇ですか? この見た目通り俺達は雨風には強いので、それを知っていた金髪の魔物使いは、俺達を囲いの柵だけがある外の待機場所に放り込んで野ざらしにしてましたね。ゴブリン共は生身があるせいか雨風に濡れると体調を崩すとかで小屋に住んでましたから、俺達はそれ以下ですよ。だから、部屋を与えてもらえるというのは俺達には何とも勿体ない事です)」

「そんな扱いだったのか。確かにその体だと風邪とかひかないもんな」

「(肉体のある生物は環境に体調が左右されるみたいですからね)」

「まーでも、野ざらしに強いとはいえ気分が良いものではないんだろ?」

「(ええ、外で皆でぼんやりと佇んでいると何だか虚しくはなりますね)」

「なるほど、確かにそれは虚しいな。そのうち小屋を作るつもりだから、しばらくは狭いだろうが宜しく頼む」

「(何を仰いますか大将! 俺達のような不死の魔物に対して食事と寝床まで頂けるなんて感謝しかありません! ただ、大将、俺達は食事も寝床も絶対に必要な種族ではありませんので、あまり無理はしないで下さいな)」

スケ子が心配そうに言うのでタロウは笑って応える。

「なんのなんの。その分、お前達にもちゃんと働いて稼いでもらうからさ」

「(はい! それならばお任せを! きちんと働かせて頂きますぜ大将!)」

「おう、期待しているぞ」

スケ子はタロウから骸骨兵士の仲間達へと視線を向けると念話を発する。

「(――皆、良く聞け! 俺達の大将が上に部屋を用意してくれたそうだ! しばらくの間、外ではなく部屋で休めるぞ!)」

スケ子の念話を聞いた骸骨兵士達は「(やったー!)」と念話を発しながら大喜びするのだった。

夕食の後、タロウはスケ子達を2階の空き部屋に案内する。

スケ子達は部屋に入るや修学旅行の学生の様に「やんややんや♪」と小躍りしているが、全員、念話なので見た目はとても静かだった。

「デュラ子もスケ子達と同じ部屋で休んでいてくれ」

「(はは! 了解しました)」

デュラ子はスケ子のいる方の部屋へと入り、スケ子達に「(良かったなお前達)」と優しく声をかける。

タロウはその様子を微笑みながら見た後、ドアを閉じてから自室へと戻るのだった。

「ふいー……」

タロウはため息を吐き捨てながらベッドに寝ころぶ。

「今日はお疲れ様でしたタロウ様」

メデ美がしずしずと近づきながらタロウの頑張りをねぎらってくれる。

メデ美の柔らかく微笑む顔を見た瞬間、タロウは先程の無様な戦いを思い出してしまう。

魔王ギリシュとの戦いではタロウの決断の鈍さによりメデ美を危険にさらしてしまうという失態をしており、タロウはその瞬間を思い出して胸が締めつけられる。

「(下手をすればメデ美を失っていたんだよな……)」

タロウはむくりと起き上がると目の前で佇んでいるメデ美の腹部に抱きつく。

「タ、タロウ様!? いかがなさいました!?」

「……今日は危険な目に合わせてすまなかった。これからはもっと頑張るからな」

「な、何を仰いますかタロウ様。我はタロウ様に命を捧げたのです。タロウ様の命令ならば、いついかなる時でも死んでみせまする」

「分かってる。分かっているけど、俺はお前達を失いたく無い。だからもっと頑張る」

タロウはメデ美の腹部に顔を埋めながら応える。

まるで駄々っ子のような仕草にメデ美は優しく微笑みながらタロウの頭を撫でる。

「はい……分かりました。どうかこれからも我らをお導き下さいませ。我らの愛しきタロウ様」

タロウはメデ美にしがみつきながらゆるゆると立ち上がると、胸の谷間をこえてメデ美と視線を合わせてそのまま唇に吸い付く。

「……ん。タロウ様……」

タロウはメデ美をベッドに押し倒すのだった。

タロウは息を荒げながらメデ美から離れると、ベッドの横で座りながら指をくわえているプス子に視線を向ける。

「タロ様ー……」

膝をもじもじと擦り合わせるプス子にタロウは覆い被さる。

「プス子、今日は本当に良くやった。お前のおかげでメデ美が無事だった。本当に偉いぞプス子」

「あ、あい! プス子頑張りました!」

タロウはプス子の唇を吸いながら大きな胸を揉みつつベッドに押し倒す。

「……ふぅ。さーてさて」

タロウの言葉で「ビク」と体を震わせる人間化しているあん子。

「さあ、おいであん子」

「は、はい」

「あん子。今日は良く頑張ったな。俺の命令通り見事な黒炎弾だったぞ」

「は、はい。恐かったですけど頑張りました!」

タロウはあん子の頭をなでなでしてあげるのだった。



魔物娘達が満足そうに眠り込んだ後、タロウは一人で悶々としていた。

「……おかしいな。やはり魔王ギリシュ戦の興奮が影響しているのかな」

タロウはふとテーブルを眺めると、テーブルの上には先程自分が置いた鉄獄のリベラに渡していない残りの金貨75枚が入った袋があった。

「…………」

タロウはテーブルに向かうと金の入った袋を掴み上げる。

そして部屋の窓を見る。

既に外は真夜中を過ぎ、夜空には満天の星空が煌めいている。

タロウは金の入った袋をテーブルにどさりと放り投げると、部屋を出て廊下を歩いて浴場に向かい、体を軽く洗い流してから自室に戻る。

再度、テーブルに向かいリベラに渡す予定の金貨の入った袋を掴み上げて、そのまま、すやすやと眠るプス子、メデ美、あん子を置いて部屋を出る。

タロウはデュラ子の居る部屋に行くと、ノックをしながらデュラ子の名を呼ぶ。

即座に部屋のドアを開けて姿を見せるデュラ子。

「すまん。寝てたか?」

タロウの声にデュラ子は落ち着いた感じで応える。

「(いえ、私達のような生身を持たない者は眠るという行為は必要とはしませんので。動かずに休んでいたという感じです)」

「そうか。それは好都合だな。少し頼みがあるんだが」

「(はい、何なりと)」

「俺は今から要塞都市の方へ外出するから、俺が戻ってくるまでこの宿の主人であるレイデさんと、他の魔物奴隷達を見守っていてほしい」

「(はは! お任せあれ)」

「危害を加える敵ならば容赦せず駆逐しろ。危険だと判断すれば俺と合流するために要塞都市の方へ逃げてこい」

「(了解しました。では、早速警備に入ります)」

デュラ子は部屋から出てくると階段方向に体の正面を向けて廊下で仁王立ちする。

「朝までには戻る」

「(はは! お気をつけて)」

タロウは階段を下りて、明かりの落ちた真っ暗な1階から玄関の扉の内鍵を開けて外に出る。

外に出たタロウは、宿泊客が自由に外に出るために渡されていた玄関用の鍵できちんと扉を閉めてから、真夜中の難民街を見渡す。

満天の星空の下、少し冷えた夜気がタロウの肺に満たされる。

タロウは味わうように吸い込んだ夜気をゆっくりと吐き出すと、人通りの無い難民街の中を要塞都市に向かって早足で歩いていくのだった。
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เผือก ( ไม่พูดในสถานะกระตุ้นในที่สงวนไว้สำหรับลูกสาวของฉันโครงกระดูกทหารในการกรอกตารางร่างกาย 20 เฉยๆ ในขณะที่ชาจิบ .

「 ( . . . . . . . . . . . . . . ฉันอาศัยอยู่ในครอบครัวใหญ่ และเพื่อให้พวกเขารักษาบ้านที่ฉันทำ . . . . . . . ฉันมาอยู่กับคุณสักพัก มีวิธีการที่รออยู่ข้างนอก แต่ก็กลัวที่จะมองไปที่บาร์ในเขตชานเมืองของ IDE ของลูกค้าไม่ได้ . . . . . . . " เกินไปทาโร่ เพื่อตอบโต้ตารางบนแก้ม ห้องบรรจุ

「 ( ฉันเป็นหนี้คุณเหมือนรถไฟที่แออัด จะให้แน่ใจว่า . . . . . . . ? ทำไม ? ก็ติดค้างฉันอยู่ในห้องพัก พวกเขาพอดี แต่ไม่มีห้องว่างเลยหลัง " สอง " กับเงินมากมาย และสามารถจะเพียงพอที่จะได้รับคุณชั่วคราว . . . . . . . " ทาโร่ไว้บนหัว " กับ " หลอดไฟกับถอนหายใจピコーンขนาดเล็ก เกินไป" อย่างไรก็ตาม นี้ง่ายและน่าตื่นเต้นกว่าการต่อสู้ข้างหน้าของตัวคุณเอง และผมสังเกตเห็นว่ามีห้องที่คิดว่าน่าจะ ) 」

เผือกในครัวใน IDE เมืองศูนย์

「เล่ย " เลย์ " และบอกว่าคุณมีห้องว่าง เธอสองคนยังไม่ได้」

เผือก ถาม 「

. . . . . . ผมถูก ! บนชั้นสองของห้องว่างหลัง 2 ทาโร่ แต่ไม่สามารถเข้าห้องฉันคิดว่าถ้าคุณเข้าห้องที่ 2 โครงสร้างทหาร อย่างไรก็ตาม คุณจะต้องนอนบนพื้น」

「อ่า งั้นก็ลืมมันเถอะ แม้ลมและฝนที่จะしのげれสามารถหลั่งจาก」

「โอเค ? ดังนั้นโปรดอย่าลังเลที่จะใช้ ครั้งต่อไปที่คุณโดยไม่ต้องคุณค่อนข้าง♪」

นิโคะริเป็น IDE และตอบพร้อมรอยยิ้ม โรงแรมของ IDE กับสามมื้อต่อ 1 เหรียญ ในร่างกายสมาชิก 20 ด้วยดูลาฮาน 1 โครงกระดูกทหารทั้งหมดทองแดงแผ่น 21 ที่ในวันนั้น สองเงินและ 1 ทองแดง ถ้าเพิ่มเงื่อนไขในญี่ปุ่นเยน ประมาณ 2 ล้านเยน

「 ( . สิบวันที่ 20 ล้าน 60 ล้านต่อเดือน . . . . . . . ถ้า . . . . . . . ครอบครัวใหญ่ก็ไม่กลัว . . . . . . . Quality Inn ราคาถูกของ IDE , แต่ก็ยังเป็นครอบครัวใหญ่ ราคาน่ากลัว ผมคิดว่าในอนาคต หรือฐานของเงินสำคัญ ปัจจุบัน มีมากของเงินจากมันไม่ได้จนกว่าผมจะไม่จ่าย กระท่อม และความร่วมมือระหว่างกัน คิดว่าแค่เป็น IDE สมดุลคุณจะรู้สึกอายมัน มันแค่ . . . " ทาโร่ IDE เกินไปที่จะคิดและยิ้มและพูดว่า " ถึงแม้ว่าหัว . . . . . . . มันไม่มีดี ผมจะตอบ ด้านขวาของทาโร่ เล่ย มีความสุขจริงๆ " แน่นอน ! " ตอบฉันมา เกินไป
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